集客の考え方が違う!?流通業におけるネットスーパーの可能性
小売業者(店舗型)とインターネット通販のみを事業者(無店舗販売)とでは集客の考え方に違いについて、通業の変革とスマホ普及の歴史から考察してみました。
まず、流通業の変革について、商品そのものが手に入らない市場や商店街の時代からはじまり、高級志向の百貨店、そして総合店化していきGMSが増えていきました。
(出典:商業販売統計、チェーンストア販売統計、全国百貨店売上高概況、コンビニエンスストア統計調査月報)
平成8年を過ぎると、今度は安さや便利さなど個人のニーズに合わせたコンビニが増えていき、平成19年にはコンビニが百貨店の売上を抜きました。統計が少し古いですが、小売業において集客はお店を出展して、看板、折込チラシがほとんどです。
次にスマホの普及の歴史は、平成23年に普及率が29.3%超えて(キャズムを超え)てから、一気に広がりインターネットが生活のインフラになっていきました。
出典:平成28年通信利用動向調査 経産省「主な情報通信機器の保有状況(世帯)」
インターネット通販のみを事業者(無店舗販売)の集客は、インターネット検索、自社販売サイト、ショッピングモール、ブログ、SNS、Web広告、スマホアプリ等、様々です。
つまり、インターネット通販事業者(無店舗販売)の集客は買い手(ターゲット)に合わせて手法を変えると考えているのに対して、小売業者(店舗型)の集客は昔ながらの売手ができる手法は変えられない、考えているということではないでしょうか。
私の知り合いの社長で、バッテリーの通販をしており、すでに数年間で国内シェア3位以内にはいっています。とても優秀な経営者なのですが、もしリアル店舗ではじめたとしたら、これだけのスピードは出せてないでしょう。
すでにAmazonは様々な物流問題などを解決しつつ、Amazon Primeなど顧客を囲い込む取り組みを加速しています。こういった大きな流れに対抗するには、リアル店舗である強みを活かしつつ、顧客に合わせた集客方法をトライアンドエラーで試していくことではないでしょうか。