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クラウドソーシングや働き方改革について気づいたこと

ここが限界!?クラウドソーシング・オフショア活用の5つのポイント

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こんにちは、ハマケンです。

クラウドソーシングとは

ざっくりいうと『企業が個人に、個人が個人に、仕事を依頼・受注できるマッチングサービス』のことで、専門家に必要なときに必要な分だけ、仕事の依頼ができるため、労働人口の減少や、外注による生産性の改善などに活用できると期待されています。また市場規模は2018年に流通金額規模(案件として掲載されているものの総和)が1820億円になると言われています。とはいえ、スキルや時間のシェアリングエコノミーというには、まだまだ多くの課題があります(2017/8/13時点)。

 

 

 (出典)矢野経済研究所クラウドソーシングサービス市場に関する調査結果 2014」

ちなみに、国内で有名なのは、クラウドワークス(日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」)、ランサーズ(クラウドソーシングなら日本最大級の「ランサーズ」)の2社で、他にも様々なカテゴリのクラウドソーシングがあり、ちょっと調べてみても50サービス以上はあります。また、最近は個人の得意をフリーマーケットのように販売できる、ココナラ(ココナラ - みんなの得意を売り買い スキルのフリーマーケット)や、時間単位で仕事が依頼できるタイムチケット(TimeTicket[タイムチケット]

)なども名前を聞くようになってきました。海外では、Upwork(旧oDesk)(Upwork - Hire Freelancers & Get Freelance Jobs Online)が有名です。

 

起業してシステム開発の事業をスタートしてすぐお金もなく、いかにして良いもの安くをつくるかを考えたところ「クラウドソーシング」「オフショア」を活用することになりました。そして、まずは自社のサービスやデザイン制作などで試していきました。クラウドソーシングでは、デザイン制作、データ分析、システム開発など、数千円から数百万円まで、様々な案件が依頼できました。

そこで起きた問題や対策などを通じて、クラウドソーシングやオフショアを活用する際の5つのポイントと、現状のクラウドソーシングやオフショアの限界についてご紹介します。

 

クラウドソーシングやオフショアを活用する5つのポイント  

1.背景と目的を伝える

2.安さだけでは選ばない

3.マイルストーン支払にする

4.コミュニケーションを多くとる

5.再委託を禁止して担当者名を教えてもらう

 

1.背景と目的を伝える

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デザイン制作、システム開発、分析レポートなどの依頼をする際は、成果物のイメージが出来ているつもりでも、あまりできていないことが多いため、背景や目的を実際の利用シーンなどをイメージしながら伝えるようにします。また成果物にもとめる範囲や質・ボリュームなど、丁寧に伝えるように心がけます。

 

2.安さだけでは選ばない

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例えば、システム開発は「見た目や機能」をつくることよりも、使いやすさや、安定性、拡張性、安全性、リアルタイム性など、見えない部分を、お客さまの満足のいくまで実現することは大変時間とお金がかかります。安さだけで依頼先を選ぶと、この「見えない部分」が抜け落ちることがあります。プロトタイプ的なものでなければ、多少高くても実績、体制、業界の知識、柔軟性や将来性などを含めて、依頼先を選ぶ必要があります。さらに詳しい依頼先の選び方については『見積提案依頼書(RFP)の書き方』次回以降に説明いたします。

 

3.マイルストーン支払にする

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ゴールが見えにくい仕事は、依頼内容と成果物をあらかじめ決めておくマイルストーン支払にて、納品物ごとに支払をします。マイルストーンの切り方のコツは、途中で止めると双方が損するようにすることです。例えば、納品物を試作レポートとした場合、依頼者は試作レポートをさらに良いものにしたい、受注者も試作レポートをブラッシュアップして追加で報酬がもらいたい、と双方が途中で止めたくない状態をつくることができます。

 

4.コミュニケーションを多くとる

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特に目に見えない新しい物をつくる場合、パートナーとの相性は重要です。今のところ直接会うことが、その人との相性を知り得る最も効率の良い方法だと思います。しかし、リモートでのやり取りだけでも相性を知る方法があります。それは仕事を一緒にやってみることです。まずはライトな案件でも一緒に仕事をしてみて、そこでコミュニケーションを多くとるようにします。また、実は本人じゃない場合もあります(実際にありました)。

 

5.再委託を禁止して担当者名を教えてもらう

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クライアントからの案件で、クラウドソーシングへ依頼する支援をした際に、依頼した先のデザイナがさらにクラウドソーシングで再委託しておりました。なぜ分かったかというと再委託先からクライアントへ直接「報酬が払われていない」とのクレームがありました。こういったリスクがあることを、事前に伝えていたためトラブルにはなりませんでした。しかし、契約書内で再委託をあらかじめ禁止しておき、実際に手を動かす担当者も教えてもらうようにします。

 

以上が5つのポイントです。現状のクラウドソーシング・オフショアは、実験的な取り組みや、情報収集、簡単な事務作業など、結局は誰が責任をとるの?っていうことが、フワフワしているので、自分で責任が取れる依頼が限界です。もちろんクラウドソーシングは、まだまだ可能性がある分野なので、今後もウォッチはしていくつもりです。